徳川家康の通訳として重宝されたオランダ人のヤン・ヨーステン。
家康より屋敷を与えられた一帯にその名を取り、八代洲と名付けられ、
その後、東京駅東側が現在の中央区八重洲となりました。
そんな和と洋が混在していた八重洲。
その事から和モダンをコンセプトに調度品の数々を揃えて
“ギャラリーのような空間”でお食事を楽しんで頂こうと考えました。
や満登魂・・・
それは“お客様に歓んで頂きたい”一心
創業から一世紀以上に渡りこの地で変わらず営業させて頂いている割烹や満登。
これからもや満登はお客様に歓んで頂ける様に歓動料理を追及して参ります。
や満登
四代目
■成川英行
■女将
■成川祐子
リニューアルにあたり「明治から続く伝統と同時に、かつて花柳界として栄えた日本橋の街の歴史をも表現した」と話されるのはデザイナーの橋本夕紀夫氏。そこで核とされたのは、日本橋の袂にある麒麟銅像と日本国道路元標。内装の主素材に銅板を選び、化学変化によって生まれる銅の錆「緑青」を空間の差し色として使用。このように街の記憶を残しながらも、現代に合ったモダンな空間に仕上げられました。
内装設計:橋本夕紀夫デザインスタジオ
下地を成川家(創業家)の沢潟紋で支え、上に店名「や満登」の頭文字「や」を、江戸伝統の文字である「加護字」で配しました。
「加護字」は江戸町火消しの纏に使われる文字で、神仏の加護を祈念する縁起の江戸文字です。
マークの中には「朱鏡(しゅかがみ)」という魔除けの赤を「猩猩緋(しょうじょうひ)」で差します。
「猩猩緋」は、わずかに黒みを帯びた、鮮やかな黄みの赤です。江戸時代初期、南蛮渡来のあざやかな毛氈(もうせん)の色に、この名が付きました。
「猩猩」は中国の伝説にある、人間の言葉を解す、酒好きの聖獣です。お能にもあり、「汲めども尽きぬ」目出度い演目です。ここから料理とは切っても切り離せないお酒をイメージして、使用の朱鏡を「猩猩緋」と致しました。